ゴム製品のできるまで
ゴムの性質としては「よく伸びる」「元の形に戻る」「弾む」などが挙げられますが、原料ゴムからこのような性質があるわけではなく、いくつかの加工工程を経て、弾性を持つ「ゴム」になります。配合によって用途に適合した特性を出すことで、多くの種類のゴムが作られています。
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資材受入部門
原材料・部品など、製品を作る際に必要な資材がトラックヤードに入荷します。
受け入れした資材は倉庫に保管。必要な職場に払い出しされます。 -
02
配合部門
製品の用途や求められる性能に応じて、原料ゴムと配合剤を選択します。工業用ゴム製品は種類が多く、使用条件もさまざまです。北星ゴム工業ならではの経験と実績をベースに、要求性能を満たすように各種配合剤(加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、補強剤、軟化剤、可塑剤、発泡剤、難燃剤など)の薬品の配合率を決めます。
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精練部門
材料ごとの温度管理、品質管理のもと、決められた配合率に基づいて原料ゴムに配合剤を加えて精練します。現在は10種類以上の配合剤を混ぜ合わせることが普通になり、これらをムラなく均一に練りこむ技術が不可欠です。北星ゴム工業では、専用の混合機(ミキサー・ロール)によって配合剤を細かく分散させることができ、製品に合わせて量を調整・裁断し次工程へ送ります。
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04
押出部門
精練された材料を型材により、仕様図どおりに押し出します。押出後は、加硫槽に入ります。この加硫工程では、加熱によって硫黄が化学反応を起こすことでゴム材に要求された性能が与えられます。加硫前のゴムは粘土のようなもので、これにゴムとしての特徴を与えるのが硫黄です。ゴムは加硫により粘性体から弾性体へと変化します。
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05
成型部門
加硫したゴムは、冷却された後、製品群により切断工程、接続工程、バリ除去工程などに振り分けられ、加工されます。
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06
ホース部門
製品の形状に添ったマンドレルと呼ばれる芯金にゴムチューブを挿入し、加熱します。
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07
検査部門
寸法、加工精度など、さまざまなチェックが一品一品、丹念に人の手と目で行われます。また、製品の性能試験も実施されます。
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その他部門
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自動巻取工程
ゴムを取り付けるための両面テープを貼る場合があります。
北星ゴム工業では、様々な形状や材料に対しても独自の加工技術で対応しています。 -
シーラー打ちぬき工程
ゴムを薄くシート状にしたものを専用抜き型により、打ち抜き加工を行います。使用用途により、材質・色相・厚みなどさまざまなシートの種類があります。また、形状も数千点あり、品番管理を徹底しています。
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口金製作
材料の特性に応じて、最終製品形状に至る口金(ダイス)を製作します。
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